糖尿病という言葉は、皆さんも耳にしたことが
多いのではないでしょうか。
しかし、「糖尿病ってどんな病気ですか?」
と聞かれて、正しく回答出来る方は少ないのも事実です。
今回は、身近にある生活習慣病の1つ、
糖尿病についてスポットを当ててみたいと思います。
1:糖尿病とはどういう病気?
血液に含まれる糖分(通称:血糖)の数値が
高くなる病気です。
わたし達はブドウ糖(グルコース)をエネルギー源とし、
体を動かしています。
いわば、人間のガソリンのようなものですね!
しかし、この血糖が異常に高くなりすぎると、
すい臓から分泌されるインスリンという物質が
少なくなってしまうことで、
血糖がエネルギー源として使われずに血液中に
大量にたまってしまうことで糖尿病になります。
インスリンとは、血糖を活動エネルギーに変える作用や、
血糖を下げる作用があるのですが、
インスリンが作用しないことで体内にエネルギー
がいかなくなってしまう恐ろしい病気です。
自覚症状がないため、自身が気付かない内に
進行している可能性もあります。
2:糖尿病には種類がある
糖尿病には大きくわけて、3つの種類に分類されます。
⇒インスリンを作るすい臓のβ細胞が壊れており、
インスリンを体外から補給しなければならない。
子どもや若年層に多い。
・2型糖尿病
⇒日本では95%近くがこのタイプ。
食事やストレス、運動不足などの生活習慣が
原因となる場合が多く、検診などで指摘されて
気付くことが多い。
・妊娠糖尿病
⇒妊娠中に一過性の糖尿病になるもの。
母体が高い血糖値のままだと、
胎児も高血糖のままになってしまう。
また、血縁者が糖尿病の場合、遺伝する傾向があります。
しかし、感染病ではないので、他者に感染させることは
ありません。
3:糖尿病の治療
糖尿病は、主に薬物療法、食事療法、運動療法などが
メインになります。
医師から指示され、減量を行うケースもあります。
また、インスリンを自己注射で補給するという
治療法もあります。
「自分で注射!?」と怖くなってしまいますが、
子どもでも出来る簡単なものでそれほど怖いもの
ではありません。
糖尿病の治療にもっとも肝心なことが「自己管理」です。
禁煙やカロリーを考えた食事を腹八分目に心がける、
適度な運動などで血糖値が落ち着いてくることもあります。
ただし、自身の管理が難しい場合は入院療法なども
ありますので、医師とうまく意思の疎通を図りながら、
自己管理を徹底することが肝心です。
4:糖尿病を予防するには?
糖尿病を予防するには、
下記のようなものが有効とされています。
・緑黄色野菜を摂るように心がける
・ストレスを溜めこまない
・禁煙
・適度な運動(ウォーキングやサイクリングなど
日常的に続けられそうなもの)
・薄味を心がける
・自身の適正体重を知る
このようなことを念頭に置いておくことで
糖尿病を防げることが出来ます。
しかし、自覚症状がない病気ですので健康診断や
血液検査を受けに行くことも忘れないでくださいね。
コメント