古来より、犬と人間は深い絆で結びあっている
良きパートナーです。
盲導犬という犬の存在は知っていても、
ほじょ犬という存在を知らない方は
多いのではないでしょうか。
今回は、ほじょ犬について皆さんにもっと理解を
深めてもらいたく、ほじょ犬について
ご紹介したいと思います。
1:ほじょ犬って?
※厚生労働省のホームページより
ほじょ犬とは、身体障害者補助犬法に基づいて
認定されている犬のことです。
目の見えない方の目になる盲導犬、
手足に障害がある方のサポートをする介助犬、
耳の聞こえない方の耳になる聴導犬などが、
この「ほじょ犬」に該当されます。
特別な訓練を受けた優秀な犬たちが、
障害を抱える方のパートナーになり、
社会参加をすることが出来ます。
ほじょ犬は、「ペット」とは異なり、
障害を抱える方の目や手足になる仕事をしています。
排泄などもユーザーが指示をしないと、
どこでも排泄をしないようにと訓練されているため、
突然排泄をされるということはありません。
また、ユーザーは衛生管理や訓練管理を行うように
義務付けられており、ほじょ犬だと分かるように
表示をつけることや、
ユーザーは認定証・ほじょ犬の健康管理表などを
常に携帯するように指導されています。
2:ほじょ犬を「受け入れ拒否」すること
今は、多くの病医院や公共施設でほじょ犬の
受け入れ体制がとられていますが、
レストランやスーパーなどでは
「犬は不衛生だから」「他のお客さんに迷惑」
などといった理由で受け入れを拒否されることも、
少なくありません。
でも、ここで考えて頂きたいのは、
松葉杖や車いすの方は受け入れられるのに、
ほじょ犬は「犬だから」という理由だけで
断るのは矛盾していないかということです。
前述でもご紹介したように、
きちんと仕事を覚えた犬であり、
衛生的にも健康的にも気を遣われている犬です。
バリアフリーが提唱されはじめて、
かなりの時間が経過していますが
「心のバリアフリー」を皆が持つことが
大切なのではないかと考えます。
3:ほじょ犬と遭遇したら
ほじょ犬と遭遇した場合、ついつい犬の愛らしさに
声をかけたりしてしまいがちです。
しかし、ほじょ犬はユーザーをサポートする
「仕事中」だということを理解しましょう。
仕事中のほじょ犬には話しかけたり、
急に触ったりと犬の気を引くような行動は
慎む必要があります。
もしも、ほじょ犬が迷惑行動を起こしていたり、
誰かにちょっかいを出されている場合はユーザーに伝える、
助けるなどの行動をとってあげてください。
また、ほじょ犬といっても、
全ての援助を行える訳ではありません。
万が一、ほじょ犬だけではユーザーの補助が難しい場合は、
ユーザーに声掛けや筆談などでサポートを申し出る
勇気を持ってください。
街中で頑張っているほじょ犬、
彼らはユーザーと深い信頼関係で結ばれています。
どうか、あなたも心をバリアフリーにして、
皆がもっと暮らしやすい社会にしてみる一歩を
踏み出してみませんか?
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