12月中旬を過ぎ、末頃になると、
お正月を迎えるための正月飾りを準備されますよね?
正月飾りとは?
正月飾りとは、
主に「門松」「注連(しめ)縄」「注連飾り」
「鏡餅」「破魔弓」「羽子板」
等を指します。
しかし最近はマンションやアパート住まいの方も多く、
門松や注連縄を玄関先や門に飾ることが難しい方も
多いでしょう。
ついつい家の中の正月飾りだけで済ましてしまいがちです。
正月飾りの意味は?
門松や注連縄には大変重要な意味があるのです。
門松の由来は?
お正月の神様「歳徳神」が下界に降りてくるときの
いわば目標物が、門松であるとされています。
また、歳神の拠り所、安息所とも言われており、
家々の門前に雄松雌松と一対で立てるのが正式な飾り方です。
常緑樹の松はずっと緑なのでおめでたい、
と言う意味で昔から松が用いられています。
ですが、地域によっては栃、楢、杉等を飾るところもあるようです。
しかし戦後、森林資源の保護、濫伐による水害防止などの
観点から門松廃止論もささやかれ、
現在ではあまり立派な門松を立てる家は少なくなりました。
代わりに、白紙を巻いた根松や松の小枝をドアや
門柱に取り付ける簡素なやり方が多く見受けられます。
注連縄の由来は?
一方、注連縄の由来とは、
天の岩戸に隠れた天照大神を岩戸から連れ出し、
その周囲に縄を張りめぐらせた、
という神話が基だと言われています。
注連縄とは「尻久米(しりくめ)縄」を略したもので、
神前や神事でこれを張るとき、内は清浄な区域を表し、
神の領域と現世を隔離し、不浄なものが外から入らない
ように遮断するとの意味が込められています。
正月飾りとして玄関に注連縄を飾るのは、
自分の家が歳神をお迎えするのにふさわしい浄められた
場所であることを示すと同時に、
厄や穢れを寄せ付けないようにするためなのです。
こうして由来や意味を知ると、飾る気持ちも変わってきますね。
正月飾りはいつまでに?処分は?
正月飾りはいずれも12月28日までに飾るのが良いとされ、
1月7日の松の内か15日の小正月まで飾ります。
その後は一般ごみとして処分するのではなく、
各地のどんど焼きでお焚き上げするか、神社などに納める
のが良いでしょう。
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