最近よく耳にする「再生可能エネルギー」って
一体何なのでしょうか。
少し調べてみました。
再生可能エネルギーが必要な日本の電力事情
現在私たちが使う電力の発電は、図のように
液化天然ガス、石炭、石油を使った火力発電に
頼っています。
しかしこれらは長い年月をかけて地球に堆積した
資源であり、いつかは無くなる枯渇性エネルギー
であるのです。
そして、石油、石炭、ガスなどは、大昔の生物が
その体内に蓄えた炭素化合物や窒素酸化物の化石
ですので、燃やすと二酸化炭素や窒素酸化物を
発生し大気中に排出してしまいます。
これが地球温暖化や酸性雨などの環境問題に
つながっていくわけです。
さらに、東日本大震災による悲劇で原子力発電が
見直されるいま、もっと自然の力を利用した発電を
ということで、自然エネルギー(再生可能エネルギー)
の活用が必要となってきました。
再生可能エネルギーとは?
再生可能エネルギーとは、
地熱、風力、太陽光、波力、バイオマス
(生物由来の資源)のことで、生ごみや家畜糞尿、
稲わら、被害木など)、水力など、自然の力や
廃棄物を利用した発電を指し、
これらは化石燃料と違って枯渇することがなく、
エネルギー資源の少ない日本にとって、
エネルギー自給率の向上が期待できる理想的な
発電方式なのです。
また二酸化炭素を排出しないため
地球温暖化対策にも有効といえます。
再生可能エネルギーに固定価格買取制度
平成24年7月には、発電者が再生可能エネルギーで
発電させた電気を各電力会社が買い取る
「固定価格買取制度」が義務づけられました。
電力会社が買い取った電気は送電網を通じて
私たちが使う電気となるため、
毎月の電気料金から「賦課金」という名目で
私たちがその買い取りの費用を支払っています。
個人では自宅の屋根にソーラーパネルを設置したり、
大手企業は独自で発電システムを設けたり、
また最近では太陽光発電付きマンションなども
販売されています。
国民全体で再生可能エネルギーの普及に力を
入れていく時代が始まっているのですね。
コメント