皆さんは骨髄バンクという存在を知っていますか?
「名前は聞いたことがある」という程度の方が
多いのではないでしょうか。
今回は、骨髄バンクについてご紹介したいと思います。
1:骨髄バンクとは?
骨髄バンクとは、白血病などの血液の病気に侵された方を
救うことが出来るものです。
骨髄移植を受ければ元気になれる患者さんに、
自分の骨髄を提供します。
型を一致させなければ、骨髄移植は行うことが出来ません。
しかし親子でも骨髄の型が合うことは稀で、兄弟姉妹間でも
4人に1人程度の適合率となっています。
そこで骨髄バンクが患者さんの型と合う提供者を探し、
適合した場合は骨髄を提供してほしいという連絡が
来るシステムになっています。
勿論、妊娠中や「登録はしたけれど今は難しい」と
拒否することも出来るそうです。
2:骨髄バンクに登録する方法とは?
骨髄バンクに登録することが出来る人は
・骨髄提供の内容を理解している
・ドナー登録について家族の同意を得ている
などが条件に挙げられます。
また、
・感染症にかかっている
・既往歴(癌、心筋梗塞、膠原病など)がある
・男性は45キロ、女性は40キロ未満、または過度の肥満
などの場合はドナー登録を遠慮してほしいという場合もあります。
ドナー登録に不安がある方は、一度、骨髄移植推進財団に
相談してみるといいでしょう!
(財)骨髄移植推進財団⇒0120-445-445
3:いざ骨髄を提供するとなったら
まず、ドナー登録する際は10CC程度の採血で済むようです。
ドナー登録する際には骨髄を採取することがないので安心ですね。
提供することが決まった時は、まず家族の同意を得ているかの
確認から始まります。
本人・家族共に同意が得られた際は4~5日の入院をし、
全身麻酔で腸骨から採取されます。
この際に入院費などは一切かかりませんが、
仕事などを休まなければならないので会社などに申し出る
必要があります。
骨髄採取後は高熱が出るなどの副作用が起こることもありますが、
こういったケアも病院できちんとしてくれるというので安心ですね。
また、骨髄液は通常、1カ月ほどで元に戻るそうです。
4:善意が誰かを救えるということ
ドナー登録を行うということは、誰かを救えるということと
イコールです。
骨髄バンクを通じ、骨髄移植を行い元気に社会復帰できる
患者さんがいます。
けれど、まだ骨髄バンクへのドナー登録が少ないこともあり、
ドナーを待っている患者さんが多いのも事実です。
あなたの善意が見知らぬ誰かの手助けになるかもしれない
ということを知ってほしくて、今回の記事を書きました。
臓器提供とは異なる骨髄バンク。
気になる方は一度、話を聞いてみてくださいね。
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