最近、テレビや雑誌などで、
酒粕の特集を目にすることが多いように感じます。
「飲む点滴」と表現して店頭に並んでいる甘酒も見かけます。
いったいどんな点が身体に良いのでしょうか。
そこで改めて酒粕について調べてみることにしました。
酒粕とは?
多くの日本酒メーカーは、生産効率の高い「高温糖化法」
という製法を採用しているそうなのですが、
伝統的な日本酒の製法とは、蒸した原料酒米に
水、麹菌、酵母菌の微生物を加えて発酵させ、
これらのモロミをしぼって濾過させるという方法です。
この濾過液がお酒になり、濾過残存物が酒粕です。
昔から日本酒は「百薬の長」と言われていますが、
日本酒の薬効成分がそのまま凝縮され残っている
酒粕こそ、栄養と美味しさのつまったぜいたくな
食品と言えるわけです。
酒粕の栄養は?
酒粕の主な栄養素は
②ビタミンB1、B2、B5、B6
③ビオチン
④食物繊維
ですが近年、さまざまな研究により、これら以外に
更に重要な物質が含まれていることが分かってきました。
酒粕の効能は?
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まず、酒粕の中には、糖の吸収を抑えたんぱく質の
分解吸収を促進する機能性物質が含まれており、
同時にインスリンの働きを阻止する物質の力を
弱める物質も含んでいることが分かったため、
糖尿病患者にとっては大変な朗報となりました。
また酒粕には、人間の体内にあるNK(ナチュラルキラー)細胞の
活性促進物質が含まれている上に、
ガンを予防する物質も見つかりました。
ガン抑制への期待も高まっています。
さらに、酒粕の中には、血圧の上昇を阻害する
ペプチドという物質が6種類も発見され、
それらは市販の血圧降下剤と同じくらい効果が
あるとの研究結果が発表されました。
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まだあります。
女性にとっては聞き馴染みのあるアルブチン
という化合物ですが、酒粕の中にこれが大量に
含まれていることが分かっているのです。
アルブチンはシミやソバカスの原因であるチロシナーゼ
という酵素の働きを抑制しますので、酒粕を食べることで
美白効果が期待できると言えるのです。
最近では直接肌につける酒粕パックなども販売されていますね。
上記以外にも、骨粗鬆症予防、肥満予防、脳梗塞予防、
健忘症予防、アレルギー体質改善など実に多くの可能性が
酒粕には秘められていることが分かりました。
まさに現代人にとっては必須の食品と言っても
過言ではありません。
これからの季節は、砂糖と生姜汁で甘酒にしたり、
鮭と合わせて粕汁にしたり、
またもっと簡単、手軽にと言う方には、
味噌汁に少量溶かして頂くというのもお勧めです。
今日からは酒粕を家庭の常備食材のひとつに
是非とも加えたいですね。
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