冬になると増える病気がインフルエンザと感染性胃腸炎です。
インフルエンザの場合はワクチンの予防接種によってある程度防げますが
胃腸炎には事前に有効なワクチンはありません。
そこで胃腸炎について、少し調べてみました。
胃腸炎の原因は?
胃腸炎の主な原因は、下記の通りです。
●細菌(大腸菌、カンピロバクターなど)
●寄生虫(ランブル鞭毛虫など)
ウイルス性胃腸炎
冬に多く発生する感染性胃腸炎の原因は、ノロウイルスがほとんどです。
ノロウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝を
食べることで発症するとされ
その強力な感染力により、
集団感染に発展することで有名です。
細菌性胃腸炎
家畜や動物との接触が原因で細菌に感染し、
発症すると言われています。
また、細菌に汚染された水や食品を
口にすることで感染する場合もあります。
アジアやアフリカなどの一部の国では、コレラ菌に汚染された
食品や飲料水から胃腸炎に感染する例がよくあります。
胃腸炎の症状は?
主な症状は下痢や腹痛、発熱、嘔吐、脱水症状などです。
感染性胃腸炎では1~2日間の潜伏期間を経て、
症状が続く期間も1~2日と期間が比較的短く、
特別な治療法はありません。
ノロウイルスが原因の場合は症状が5~6日
続くこともあります。
胃腸炎の対応は?
下痢等により脱水症状を起こすことがあるため、
こまめな水分補給と安静を心がけ、
症状が落ち着いたら消化しやすい食事をとるようにします。
嘔吐により水分や食事を摂ることができない場合は
すみやかに医療機関を受診しましょう。
特に高齢者は嘔吐によって吐しゃ物が肺に入り
誤嚥性肺炎を起こすことで死に至る場合もあるため、
体調の変化に気を付ける必要があります。
胃腸炎の予防方法は?
食品はしっかり加熱、石けん・流水による十分な手洗いが基本です。
嘔吐物や便などの汚染物を処理する時は、
絶対素手で触らず、使い捨て手袋やマスク、
エプロンを使用します。
市販の塩素系漂白剤を薄めたもので
汚染範囲を消毒することも有効です。
体力の衰えた高齢者や乳幼児は、
胃腸炎でも生命の危険が伴います。
正しい対応で胃腸炎を予防したいものですね。
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