お盆のお供え!真言宗?浄土真宗?宗派によって違いはあるの?

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8月の13日から16日4日間はお盆
呼ばれている期間です。

この期間は先祖や亡くなった方を供養する
期間となっています。

このお盆の時期に、親戚が集まって宴会
開いた経験は無いでしょうか?

ビールやお寿司などで賑わいながら、
久々に会った人達と話に花を咲かせていたり。

今でこそお盆は帰省の口実になったり、
同窓会のようなものになっており
供え物にあまりこだわりを見せなく
なってきつつあります。

元々はお盆のお供え物として食事を用意する、
御霊供膳と言うものがあるのです。

御霊供膳(おりくぜん・おりょうくぜん)
とはその名が示すとおりの
亡くなった方への食事の用意とも言うべき
精進料理です。

今回は、この御霊供膳についてお話したい
と思います。

仏教を由来とする精進料理

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この御霊供膳は中国より仏教伝来の精進料理
が基となっています。

つまり仏教の教えである、殺生や煩悩に
関する物を避ける事を主に調理された
料理なのです。

その為に、戒律に反する動物性の食材や
煩悩を刺激するネギ科の五葷(ごぐん)
と呼ばれる野菜これらの食材を使う事は
精進料理ではNGなのです。

ただし、時代や地域によっては、
その制限も変わっております。

基本的には、これらを除外した料理が
御霊供膳として出されます。

また味付けも時代や宗派によって個性があり、
食材にも違いがあります。

現代でも真言宗系の寺院は参拝客に仏門修行
の一環として、精進料理を提供する場所もあり
湯葉や湯豆腐などを使った、懐石料理然とした
精進料理を提供します。

一般の法事や葬式などでも、大勢の参会者
へのもてなしとして御霊供膳に懐石料理を
出す場合もあります。

宗派によって違いはあるの?

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基本的には御霊供膳の内容やお膳の並べ方は
どこの地域でも同じなのですが
宗派によって違う場合もあります。

例えば、真言宗の御霊供膳は最も一般的な
並び方の右手奥に主菜、左手奥に副菜ですが
日蓮宗の御霊供膳の並べ方などは、主菜と
副菜の位置が反対となっています。

浄土真宗にいたっては御霊供膳どころか、
位牌や水すらも必要ない程です。

ですので、お盆や法事などで仏様への
お供え物などを見るだけでも
宗派に違いがあるので、御霊供膳を用意
するのにも注意する必要があります。

最近では先祖供養や御霊供膳などは
地域性があるだけで厳格に行われる事が
少なくなってきておりますのでそこまで
神経質になる事は無いようにも思えます。

一番必要なのは亡くなった方を偲ぶ気持ち
ですから。

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