毎年9月の第3月曜日にはお年寄りを敬う
国民の祝日「敬老の日」が存在します。
元は9月15日が敬老の日であった為、
その認識でいる人は多い事でしょう。
実際に9月の第3月曜日に制定されたのは
2003年からでその年も第3月曜日が9月15日
でした。
9月15日以外が敬老の日になったのは、
翌年の2004年9月20日でした。
今回は、この敬老の日にまつわる話を
しようと思います。
紆余曲折の敬老の日
この敬老の日と言うのは、元々は兵庫県の
多可郡野間谷村のとしよりの日から始まり
それが老人の日、敬老の日へと変遷を
辿ったものです。
村だけの風習が全国的に広まり、それが
法改正と共に国民の祝日に姿を変えたもの
でした。
敬老の日は日本独自の文化で、現在では
祝日の日も変わり9月の大型連休
「シルバーウイーク」の一部として
存在しております。
このシルバーウイークは5月の
ゴールデンウイークにちなんだ物でも
ありますが、
9月15日以降、一週間の老人週間に
かけているものでもあるそうです。
日本でも祝日となっている母の日ですが、
こちらは海外の行事を輸入したもので
日本独自の文化ではありませんでした。
逆に敬老の日は、発端が兵庫県の
多可郡野間谷村なので当然日本独自の
文化です。
とは言え、世界には国際高齢者デーに
代表される高齢者を敬う行事はあります。
どこの国でも敬老精神は尊い物として
扱われていると言う事ですね。
敬老の日に贈る花
世界中に浸透している敬老精神ですが、
それにまつわるエピソードもいくつか
お話します。
例えば敬老の日に贈る花の定番に
竜胆(リンドウ)があります。
花の季節は秋で、晴れの時だけ花が咲き、
釣鐘型のキレイな紫色の花です。
花言葉は「悲しんでいるあなたを愛する」
と言うもので他にも「正義感」「勝利」
「愛情」などと言ったものがあります。
これには「寂しい愛情」と言った意味も
含まれており、どこと無く現代の
高齢化社会を皮肉ったような印象を
受けます。
花の色にもそれぞれ花言葉が存在しており
紫には「自信に満ち溢れている」
白には「的確」と言うものがあります。
これだけ見てると、ご高齢の方に贈る花
にしては、随分と強気な印象を受けます。
リンドウは漢方薬の原材料にもなっている
事から「病気に打ち勝つ」と言う意味で、
長寿を祈願しているとも受け取れます。
ちなみに紫色には飛鳥時代の冠位で、
最高位の色として扱われていた為に
そう言った意味で高貴な花としても
扱われているそうです。
その為にリンドウは敬老の日に贈る花と
して縁起物とされているようです。
百と言う感じから一を引くと白という
漢字になる事から99歳の白寿の祝い品
として白い花を送るのが良いとされて
いますが、
リンドウにも白い部分があるので、
敬老の日にちなんでリンドウ
を送るのもアリと言う事ですね。
プレゼントとしてリンドウを贈る理由は
ちゃんとあったという事ですね。
ただし、鉢植えで持ってくる事は
根付くと寝付くをかけていると見られる為
束にして持っていかないとシャレに
ならなくなるのでご注意ください。
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