お彼岸料理!お供え膳?沖縄は他所とは違う?

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お彼岸とは、春分の日と秋分の日に
それぞれを中日として前後3日間
計7日行う行事です。

春分の日と秋分の日の2回行われるので、
1年で2週間あると言う事になります。

元々は仏教を由来とした、彼岸と呼ばれる
悟りの国に思いを馳せると言う事から
始まった習慣で、日本独自の文化です。

お彼岸に出すお供え物として、
おはぎ・ぼたもちが挙げられます。

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これらは春と秋の花の名前にちなんで、
お彼岸に供えられます。

お供え物とは別にお供え料理を出す習慣も
あります。

お彼岸に出す料理には一体どんなものが
あるのでしょう?

お彼岸のお供え料理・お供え膳

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お彼岸のお供え料理には精進料理
お供え膳と呼ばれるものを用意するのが
通例です。

このお供え膳の内容は仏教の教えを遵守
しており、殺生を禁じている為に、肉や魚
などの動物性の食材の使用を一切禁止
しています。

当然卵などの使用も禁止されています。

その為に料理の内容は全て野菜や穀類
などに限定されています。

現在では例外とする地方もありますが、
全国的には野菜メインの精進料理
なります。

お供え膳は大体その季節の野菜を使った
料理となり和食の基本となる三菜一汁
構成となります。

日本の食卓の基本となる三菜一汁と食器
の並びは精進料理が元となっていた
のですね。

ところで、お彼岸料理に天ぷら
欠かせないと言われますが
この理由はご存知でしょうか?

野菜の天ぷらは「精進揚げ」とも呼ばれ、
精進料理でもよく登場する料理です。

元は天ぷらとは江戸湾で取れた魚介類を
揚げたものを呼び、それが各地に
広がっていきました。

ところが野菜だけを揚げたものは天ぷら
と呼ばれず、
肉や魚を使わない精進料理=精進揚げ
と呼ばれたと言います。

この精進と言う響きが仏教の修行に通じ、
それが彼岸と繋がって
お彼岸の料理=精進揚げ
となったのが始まりとも言われています。

このお彼岸の日の天ぷらを出す習慣は、
主に長野県地方で見られ饅頭を揚げた
「揚げ饅頭」なども出すそうです。

他所とは違う沖縄のお彼岸料理

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お彼岸に出すお供え膳は精進料理が基本
となっておりますが、沖縄では例外的に
肉や魚などの動物性の食材も出すようです。

そもそも沖縄のお彼岸と言うものは、
亡くなった方を偲ぶ行事ではなく

ヒヌカンと呼ばれる火の神様や、
トートーメーと呼ばれる仏壇に
祈願する祭事のようです。

そしてウサンミと呼ばれる重箱料理
お供え膳になるそうです。

沖縄の神様に捧げるものとして扱われる
訳ですから仏教の教えとは関係なく、
肉や魚を出せると言うのはこの理由
からなのでしょうね。

このウサンミと呼ばれる重箱料理ですが、
お重の中身は豪勢なもので6品、多い所
では9,10品も出すほどです。

内容は肉や魚、野菜の盛り合わせ、
祝い物であるかまぼこなど
彩のある沖縄料理をメインで出すのが、
現在の沖縄のお彼岸のようです。

このかまぼこの色ですが、喪中の場合は
白を出し、喪が明けた時には赤いかまぼこ
を出すの慣わしのようです。

最近では沖縄でも、全国のお彼岸に倣った
精進料理を出す所が増えてきたようですが
沖縄独特の文化として今でも、豪華な
ウサンミを用意するのが沖縄のお彼岸
のようです。

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