うつ病はふとしたきっかけや環境の変化、
疲労による連鎖で引きおこる恐れのある
病気です。
一見では解りづらく他人には気づき
にくいために、意識せずに悪化したり
悪化させることだってあり得ます。
今回の話はうつ病にかかってしまった
人がブログにつづった体験談をもとに
したお話です。
入院までから退院後までのお話を
合わせて紹介します。
うつ病入院日記その3
今回紹介する話のもととなった
ブログ主さんは、出産がきっかけで
うつを発症したそうです。
出産後も仕事は続けたそうで、
育児と仕事の両立が難しく
精神的にも肉体的にも追い込まれて
いき、最終的に自分を責めたり自殺を
考えるようになったそうです。
入院は4日間だけのようでしたが、
その環境からブログ主さんはその様子を
地獄と形容していました。
一般病棟とはいえ、やはり周りの
患者さんたちと一緒に生活することは
辛かったようです。
退院後も症状は改善せず、むしろ悪化
しつつあったことが窺えます。
これにはやはり周りの人たちの理解が
必要なんだと読み取れました。
うつ病がどういうことか理解できない
人からの心無い言葉や、
口には出さないものの、明らかに自分を
見て失望している人たちの姿。
それが家族となると精神的ダメージが
大きくなるのも理解できます。
今でこそうつ病は社会問題として
取り扱われていますが、
昔は病気として扱われなかったことも
問題の一つと言えるでしょう。
特に根性論、精神論などが国全体で
教育されてきた戦前戦後の年配の方
からしたら「うつは甘え」とでも
言わんばかりに、
深い傷を負わせかねない言葉や態度を
浴びせる傾向にあります。
家族こそうつ病の理解を深める必要性がある
うつの人と付き合うには、まず付き合い
が深くなる家族にこそその理解が求め
られます。
今回のうつ病との付き合い、闘病日記を
ブログで公開していた方の話を聞く限り
強く思います。
周りがうつの理解が薄い場合、意図せず
相手を傷つけ、それが根深いものと
なってしまいます。
うつは自分がなってみて初めて解る病気
でもあります。
経験者じゃないとなかなか理解できない
ことかもしれませんが、本当に治したい
のであれば家族も同じ努力が必要です。
患者だけでなく、家族も一緒に
カウンセリングを受けてその理解を
深めるべきでしょう。
専門医の言葉であれば言葉の信ぴょう性や
深みが増しますし、下手に治そうと思って
悪化させる事態を防げます。
どうしても理解できない人が周りにいる
場合は、なるべく遠ざけてリラックス
できるようにしてあげるべきでしょう。
ここで思うことは、ある程度余計なこと
を考えさせないことが必要とも思いました。
うつの方は自己嫌悪に陥りやすく、
「死にたい」「居なくなりたい」と
考えがちです。
一人にしたいと考える人も多くいること
でしょうから、一概には言えない難しい
問題でもあります。
うつ病の方にはまず自分から何かを
してあげるのではなく、まず自分が理解
すること、これが大事だということが
経験者の話でよく解ります。
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