産地偽装をはじめ、企業ぐるみでの不正行為
でニュースを賑わせた時期がありました。
これら不正行為は明らかな
「コンプライアンス違反」として
取り扱われます。
コンプライアンスと言う言葉は知って
いるけど、意味はいまいち解らない
という人も多いことでしょう。
近年の企業ぐるみの不正行為が増えつつ
あるからこそ
「コンプライアンス体制をしっかりと定める」
なんて言葉も社会人の声として耳にします。
今回はコンプライアンスについて解説
しようと思います。
コンプライアンス違反とはどういうものか
コンプライアンスとは企業などが法令や
規則をまもること、つまり法令遵守を
指します。
コンプライアンスの強化だとか、
コンプライアンス体制を整えると
言った言葉を耳にしたことがある人も
いるでしょう。
簡単に言うと悪いこと、違法行為を
働かないと言う意味です。
法を守ることは当たり前ですが、
その当たり前のことをできない人が
多いのも残念ながら事実です。
社会問題になった食肉偽装問題や
期限切れの商品をラベルを張り替えて
再利用した話など一時期よく耳に
しましたよね?
これらは大規模なコンプライアンス違反
としてニュースで大きく報道されました。
偽装問題が大きく取沙汰されましたが、
情報漏えいなども不正行為として
よくある話です。
ある企業の社員が顧客情報を業者に
流したと言う話を聞いたことは
ありませんか?
ヤフーニュースでもトップを飾った
ことがある大量の顧客情報の漏えい事件。
その企業の数十万単位の顧客情報が
外に流れてしまったのです。
会員情報などの住所氏名電話番号など
からクレジット番号など様々な個人情報
が他人の手に渡ってしまったのです。
小遣い稼ぎで業者に流したというのは
明らかな不正行為ですが、
誤って流れてしまったというのも
当然管理不行き届きと言うことで
コンプライアンス違反に当たります。
これら法に触れる行為は当然として、
守秘義務や誠実さにかける行為など
信用に直結するものは全て
コンプライアンスに抵触するものです。
コンプライアンス違反を犯した企業のその後
コンプライアンス体制が整っていない
企業の末路は悲惨なものです。
そもそも法令遵守と言う人として当然
の行為を守れないのですから、お察し
と言う他ないでしょう。
一度信頼を失った企業は回復させる
のは至難と言えます。
どこの企業も信用を失わないように
コンプライアンス体制を明確にし、
顧客を離さないように思案しています。
しかし、一度ならず二度までも同じ
ことを繰り返してしまう残念な企業も
存在するのも事実です。
これら不正行為を行った企業はどのような
道をたどるのかを調べてみました。
大半の企業がそのまま信用を回復する
ことなく経営破たんを起こしてしまい、
倒産と言う末路をたどっていました。
帝国データバンク、東京商工リサーチの
2社の調べでは2015年度のコンプライアンス
違反倒産は289件であることが判明しました。
前年度と比べて3割増で過去最多を
更新したことも解りました。
偽装問題だけではなく上場企業の不適切会計
もやはり多くの事例として扱われていました。
年度ごとに見てみると徐々に更新ペースが
上がっており、景気回復の話を聞く陰で
このようなことが増えているというのも
複雑です。
やはり一度罪を犯した企業はその後
立て直すのが難しいというのが解ります。
コンプライアンスの取り組みはとても
重要なことだと、当然のことながら
思い知らされました。
コメント