潰瘍性大腸炎の症状は?なりやすい患者の特徴とは?

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私たちは生きるための食事をして水分を
補給することで必要なエネルギーを
得ています。

食物を体内に取り込んで消化吸収
しながら不要な物を排泄する
というサイクルが行われます。

この排泄に必要な器官は消化器官
と呼ばれ、胃や腸、食物を取り込む
口腔や栄養素を貯蔵、加工する肝臓
も消化器官に含まれます。

排泄物を運ぶ大腸は重要な器官で、
その大腸に深刻な病気を抱えた場合
は体の機能が大きく狂ってしまい
ます。

今回はこの大腸の病気、
潰瘍性大腸炎についてご紹介します。

潰瘍性大腸炎の症状

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潰瘍性大腸炎は大腸の最も内側の
層にある粘膜に潰瘍などができて
します大腸の炎症性疾患を指します。

おもな症状としては、下痢、時として
下血を伴うものや頻繁に腹痛などが
挙げられます。

直腸から連続的に口側広がっていく
性質があり、最悪には直腸から
結腸全体に至ります。

この潰瘍性大腸炎は以下に分類
されます。

病変の広がりによる分類:全大腸炎、左側大腸炎、直腸炎
病期の分類:活動期、寛解期
重症度の分類:軽症、中等症、重症、劇症
臨床経過の分類:初回発作型、再燃寛解型、慢性持続型、急性激症型

平成25年度の医療受給者証および
登録者証交付件数の合計から数えて、
潰瘍性大腸炎の患者数は166,060人
にのぼり

人口10万人あたりに対して100人
程度の潰瘍性大腸炎の患者が日本
には存在しています。

潰瘍性大腸炎になりやすい患者の特徴

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この潰瘍性大腸炎は原因不明の難病
として国に難病指定されており、

厚生労働省によりガイドライン
定められています。

原因不明の難病と言っても、病気に
かかりやすい人の特徴はある程度判明
しています。

潰瘍性大腸炎の発症年齢は男性で20~24歳
女性では25~29歳にピークが見られます。

全体で見ればかかりやすい年齢と
そうでない年齢が見られますが、
若年層から高齢者まで発症する
可能性があります。

男女比は1:1で性別に差はありませんが、
喫煙者と比べて非喫煙者のほうが
発病しにくいと言われています。

原因が明らかにはされていませんが、
免疫力の低下や異常、もしくは食生活
の変化などが考えられています。

また、家族内での発症例もあり、
遺伝的なものによる発症の可能性も
考えられており

欧米での研究報告によると患者約20%
炎症性腸疾患の近親者がいると
判明しています。

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近年の研究では原因究明のための
遺伝子研究が進められていますが、
解明には至っていません。

潰瘍性大腸炎の治療には完治する
ための内科的治療がまだありませんが、

炎症を抑えるための薬物治療が
施されます。

重症の場合は手術などの外科的治療
などが行われ、摘出手術や人工肛門
の造設などが挙げられます。

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