シューベルトの曲「魔王」とは?魔王の聴き方は?

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普段クラシックを聴かないという人でも
シューベルトという作曲家の名を聞いた
ことありますよね。

どの様な人がご存じですか。

本名をフランツ・ペーター・シューベルト
といい、歌曲の王と言われたオーストリア
の作曲家です。

今から約200年も前の人物ですが、彼の
残した曲は今でも音楽の時間などにも
取り上げられる偉人です。

彼の代表曲に「魔王」という曲がありますが、
今回はその曲について調べてみました。

シューベルトが残した「魔王」とは?

聴いたことがある方もいるでしょう
この曲は荘厳で迫力のあるクラシックです。

聴いたことがない方は以下のリンクを
参考に実際に聴くと良く解るはずです。

シューベルト「魔王」

魔王/シューベルト『日本語版』

このスケールの大きな曲は彼の友人である
ヨーゼフ・フォン・シュパウンの回想によると
1815年11月16日に完成されたと言います。

そして、創作期間は極めて短時間だった
とも言われています。

のちの検証ではシューベルトは速筆で
あったことから、作品の書き上げが
4時間程度だと

バリトン歌手の
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
は推測しています。

これだけの曲を4時間程度で作り上げる
シューベルトの才能には驚くばかりです。

そもそもこの曲の発端は、シューベルトが
少年の頃にゲーテの同名の詩に影響を
受けたと言われています。

この曲を発表した当時は評価されず、
ヨーゼフ・ゾンライトナーの甥である
レオポルド・フォン・ゾンライトナーに
見出されるまで日の目を浴びなかったのです。

魔王の聴き方

シューベルトの曲は翻訳したバージョン
も出ており、ドイツ語版日本語版
聴き比べてみるのも面白いでしょう。

もともとゲーテの詩にシューベルトが
歌詞をつけたものですので、曲には
ストーリーがあります。

馬を走らせる父につかまる子、そして
後ろには魔王がいると訴える子

そんな子に父は、風の音や柳の姿が
そう見せているといさめます

魔王につかまれた子はなおも父に
訴えます

子の異変に恐れた父は急いで馬を
走らせ、家路につきます

家に着いて子を見ると、父の腕の中で
子は死んでいました

ストーリーの大筋はこうです。

子をさらおうとする魔王とそれから
逃れようとする馬の追われている感じ
が曲によく表れています。

詩はゲーテが歌劇「Die Fischerin」
のために1782年に作ったものでした。

さらにこの詩には元ネタがあり、
デンマークの物語詩だったと言われて
います。

妖精王という単語を誤訳して精霊王と
したところ、ゲーテは想像力を刺激
されて作られたと説明されています。

訳して改めて曲を聴くと、より迫力
怖さを感じてしまいますね。

子供の頃に聴いても耳に残りますが、
ストーリーを知ってしまったらトラウマ
になるかもしれません。

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