日本は比較的平和な国ですが、海外では現在も戦争や内乱、貧困、
病気、教育の欠如により、厳しい状況にある子供たちが大勢います。
そこで、そんな子供たちの命と健康を守る国連機関、
ユニセフについて調べてみました。
ユニセフとは?
ユニセフ(UNICE)とは United Nations Children’s Fund の略称で
正式には国際連合児童基金といいます。
国や保護者の努力だけでは子供たちを守りきれないとき
代わって子供たちの生命と健康を守るため活動する国連機関が
ユニセフなのです。
ユニセフの活動
広い世界を見れば、強制労働を強いられ賃金を搾取されたり、
人身売買、性的虐待や暴力、兵士として戦場へ徴兵など、
劣悪な状態で犠牲になっている子どもたちがたくさんいます。
そんな子どもたちを救出し、保護する以外に、
ユニセフはどんな活動を行っているのでしょうか?
教育の普及
現状を変え、自立するためには基礎となる学力が大切です。
教育の大切さを伝えるとともに、学校建設や教材の提供、
通学が可能な環境づくりや教師の育成を同時に行っています。
乳幼児の命と成長を守る
ワクチンの早期接種で助かる幼い命が大勢あります。
しかし、わずかなワクチン代も出せない貧しい国も
たくさんあるのが現状です。
ユニセフではそんな国々の子供たちのために、
予防接種や栄養補助食品などで支援しています。
HIVやエイズ対策
HIV感染者は発展途上国に限らず増加の傾向にあるため、
若者の感染予防教育にも力を尽くしています。
また、母子感染によりHIVに罹った子供の治療を行ったり
エイズ感染によって親を失ってしまった子供を保護しているのです。
ユニセフの現状
このように多岐に渡る活動をしているユニセフですが、
国連自体からは資金提供を全く受けておらず、
民間からの募金と各国政府から寄せられる拠出金によって
運営されているそうです。
今は驚くほど豊かになった日本。
でも敗戦後の昭和20~30年代はユニセフからの食糧支援で
子どもたちが飢えを満たしたことを知る人も少なくないはず。
できることから、その恩を返していきたいですね。
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