自閉症という漢字の持つイメージから、
重度のうつ病のようなイメージを
なんとなく持っていました。
でもそれは違うのです。
自閉症とは脳の機能障害であり、
心の問題や成長過程の問題では全くないということが、
最近少しづつ広まりつつあります。
自閉症についての漫画「光とともに」
私が自閉症について、正しく知ったのは、
戸田けい子作の「光とともに・・・自閉症児を抱えて」
という漫画を読んでからです。
暇つぶしに手にとったのですが大変興味深いものでした。
後から知ったのですが、
篠原涼子でドラマにもなっているのですね。
鈴木杏樹や井川遥も出ているなかなか豪華な顔ぶれです。
漫画の主人公は、自閉症の男の子とそのお母さんでした。
自閉症について素人ながら理解しやすい内容でした。
途中で作者が亡くなられたようで、
中学校まで書かれていますが、
その後彼がどう成長したのかもっと読みたくなるものでした。
自閉症の方への理解
漫画によると、主人公の光は何もない場面で
「ほう」とか「きいきい」とか
CMの言葉を延々と話しています。
「今年のエアコンはなんとかが違う・・・」
などとTVで言っているものをそのまま口に出す感じです。
私はこういう方を高校の帰りに
よく見かけたのを思い出しました。
成人の男性で、おそらく天気予報でしょうか、
バス停で延々と下を向いて
暗唱しているような印象を受けました。
ラジオのイヤホンを耳にしていましたから、
聞いていることを口にしているのかと思いました。
その頃は自閉症という言葉の意味は知りもせず、
ただ知的障害の方だと思っていました。
でもイヤホンにも意味があることを漫画で知りました。
自閉症の方は音に敏感な方が多く、
生活の雑音がとても不快な音に聞こえるそうです。
今は生活音だけを遮断するイヤマフも売っているそうです。
あと単に知的障害と位置づけるのも間違っていて、
芸術や数字に天才的な才能を発揮する方もいるそうです。
他にも、知的な障害が伴わない自閉症の方もいらっしゃり、
本を書いていたりするので、
まだまだ分からないことだらけの脳の機能障害
だということも納得です。
高校時代は分からないことへの恐怖感がありましたが、
障害を知った今、先日も自転車で声を上げながら通る方と
会いましたが、怖くもなく自閉症かな、
と思うくらいで過ごしています。
自閉症児のお母さん
漫画にも育児の苦労話が多くありました。
実際の自閉症児を育てているお母さんは
本当に大変なことだと思います。
全く次元が違うので比べられないとは思いますが、
双子を1人で育てた私には、
子供に手がかかって育児話に参加できない、話が合わない、
最悪な場合は「可哀想」とまで言われたりしたので、
他者と違う育児への周囲の反応に
泣くこともある気持ちは分かります。
正しい知識を持って、
自閉症児と会う機会などあるかもしれませんから、
やみくもに先入観を持たないようにしたいですね。
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