うつ病をもっと理解しよう!接し方や言葉に注意すること、理解ある支えが必要!

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およそ10人〜15人のうち、1〜2人は
人生の中で一度はうつ病になると言われています。

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「うつ病」という言葉は報道などで耳にしている方が
殆どですが、具体的な症状や接し方を理解している方は
少ないようです。

今回は、うつ病について、
いくつかのポイントをご紹介したいと思います。

【1】うつ病は「心の風邪」じゃありません!

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うつ病にかかったというと

「心の風邪みたいなものでしょ?すぐに良くなるよ」

と安易にうつ病患者に声をかける方がいますが、
それは間違いです。

「心の風邪」という表現が巷に広まったのは
「誰もがかかりうる病」というニュアンスで紹介されたものが、

いつの間にか「心の風邪なんだからすぐに治る」
と解釈されている方が非常に多く、
うつ病患者はその言葉に苦しまされています。

軽度のうつ状態の場合は、ゆっくり療養を取り、
薬を服用することで早期に社会復帰できる方も
勿論沢山いらっしゃいます。

けれど年単位で苦しんでいる患者さんは、
そんな軽度のうつ状態の方の何十倍も存在しており、

理解のない一言に傷つけられていることがある
ということをどうか頭の片隅に置いておいてあげてください。

【2】うつ病の人への接し方

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腫れものに触るような接し方をする必要はありません。

けれど、普段より言葉に対して敏感になっている
うつ病患者への言葉は注意が必要です。

以下は筆者がうつ病にかかった時に
友人に言われて傷ついた言葉の一例です。

「気晴らしに遊びに行こうよ」
→気力がない状態で誘われることに苦痛を覚える方もいらっしゃいます。
好きで家にこもっているわけではないということを理解してください。

「考え過ぎなんだよ」
→筆者の性格はどうか分かりませんが、うつ病患者のほとんどが生真面目で、意欲が低下している自分を責める方が多い傾向にあります。
「考え過ぎだ。もっと楽に生きろ」と言われても、それが出来ていたら、うつ病は発症していません。

「うつは甘え。気合いで治る」
→一番きつかった言葉です。気合いで治るのであれば、精神科は必要ありませんし、抗鬱剤なども作られているはずがないですよね。
「やらなくっちゃ!(でも出来ない)」という葛藤を日々抱えていることをどうか理解してください。

【3】携帯電話のバッテリーを想像してください。

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携帯電話も使いすぎれば、当然バッテリー切れになります。

騙し騙し、30%ずつでも充電をしながら日々を
何とかやり過ごしているのがうつ病患者です。

ですので、今まで出来ていたことが出来ないのは当然です。

人間と機械に例えるのはいかがなものかとも思いますが、
機械もオーバーヒートしてしまうように、
人間も時にオーバーヒートをしてしまうものです。

うつ病患者は必死に充電をしようと頑張っています。

けれど満タンにならないことに焦りを抱き、
日々、自己嫌悪との闘いです。

どうか「今は休息の時期。」
温かい目で見てあげてほしいと思います。

【4】周囲の理解ある支えが何よりの力になる!

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周囲の理解ある支えこそ、
うつ病患者が一番欲している物です。

薬を大量に飲んでも、周囲が劣悪な環境だと、
決して良くなることはありません。

一時的に良くなったように見えても、また繰り返します。

「ありのままの貴方でいい」

「頑張らないことを今は頑張れ」

「一日ベッドから出られない日があってもいいんじゃないの?アスリートだって休息の時間を作るじゃない」

これはうつ病だったころの筆者に、
主人や親友が言ってくれた言葉です。

「焦るな。」と言われるよりも、心に響きました。

いかがでしたでしょうか?

貴方の身近にも、うつ病患者さんはいるかもしれません。

そして貴方もうつ病にかかる可能性は0ではありません。

きちんと理解し、1人でも多くのうつ病患者さんが
過ごしやすい世の中になってくれることを、
元うつ病患者の筆者は願わずにいられません。

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