最近、だるまって見かけなくなりましたよね。
会社や事務所の置き物か、不動産や呉服など縁起かつぎ
を気にする商売の店頭くらいでしょうか。
あとは、議員選挙の時期、
テレビで見かける選挙事務所の映像ですね。
とても大きなだるまをどの候補者も必ず置いています。
高橋だるまとは?
※画像は「群馬県達磨製造協同組合」HPよりお借りしました。
あのだるまは、群馬県高崎市で作られる「高崎だるま」という、
全国生産のおよそ8割を占める有名な産地のだるまなのだそうです。
高崎だるまは、今から200年ほど前の江戸時代、
高崎にある少林寺達磨寺の九代目住職が近隣に住む養蚕農家に作らせ、
縁日で売り出されたのが始まりとされています。
この達磨寺は、達磨の座禅像を本尊として心越禅師が開山したお寺で、
紙に書いた達磨座禅像の一筆書きを、
お正月に「守り札」として配っていました。
ですので初代のだるまは、
その一筆書きの座禅像の達磨を基に忠実につくられた、
人間の形に近い「座禅だるま」だったそうです。
その後、養蚕の発達とともに、繭の形に似た縦長の繭型だるまに移行。
養蚕農家の守り神として崇められるようになりました。その後、徐々に起き上がりやすいよう、全体に丸みを帯びた形に変わり、
明治のはじめ頃には、丸くてずんぐりとした現在のだるまが生まれました。そして形の変化にともない、農家だけでなく一般の人たちの間にも、
だるま人気は広まっていったのです。
※群馬県達磨製造協同組合 HPより引用
だるまはなぜ赤いの?目がないの?
※画像は「群馬県達磨製造協同組合」HPよりお借りしました。
だるまの多くは赤いですが、この赤というのは、
古来から魔除けの効果があると信じられてきたからです。
そして高崎だるまの特徴は豪快な髭と眉毛ですが、
眉は鶴を、口から髭は亀を表しており「縁起だるま」と
呼ばれているそうです。
また、だるまは目が描かれていません。
願をかける時は、まず達磨の左の眼(向かって右側)
に墨を入れて祈願をかけます。
安置する場所は家族皆の目につきやすい床の間や家具の上などに、
顔が南から東を向くように配置し、
満願成就の暁には右目に眼入れをし、開眼させるのが良いそうです。
毎年1月6日7日は、夜通しかけて「少林山七草大祭だるま市」
が行われ、初春の縁起物だるまを買い求めるたくさんの
人出で賑わいます。
達磨大師にならって七転八起の精神で一年過ごせますように、
との願いを込めお詣りしたいですね。
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